省エネシステムPDCAの概要
短期に回収可能エネルギー機器、照明器具に焦点をあてた省エネP(Plan)D(Do)C(Check)A(Action)です。
- エネルギー使用状況の確認(契約電力内容の確認)
- 照度測定、照明器具の数量把握、既存設備の年数把握、消費電力の把握
-
- Plan
- 目標の設定(台数変更、灯数変更、W数変更)作業性を考慮し提案書作成
- Do
- 提案書を検証(分電版にて消費電力測定)し実施
- Check
- 月度使用電力数値、契約電力数値をチェックする
- Action
- 蛍光灯、灯数、台数再度見直し、出来る限り省エネ推進を行う。
(3灯を2灯、2灯を1灯)(40Wを36Wへ)(FLRをHfへ)再度検証を行う。 現場作業性(照度)重視する。
既存照明器具を利用し、既存使用銅鉄式安定器を最新式電子安定器(インバーター方式採用)交換し最大44%以上の削減を達成する また既存器具を、そのまま使用する為、器具廃棄にかかる環境への負荷はありません。(消費電力比較参考)
<照明器具を新規取替えによる、天井部分の張替え施工も必要なく、反射板部分に高効率反射板MCPET(古河電工製)を施工すれば 既存反射板新品同様となります>
銅鉄式安定器を最新式電子安定器に
銅鉄式安定器は構成部品の劣化により、安定器が発熱量が増加し、安定器の消費電力が5~15%アップの為(メーカーカタログ掲載)、40,000時間を越す銅鉄式安定器は交換時期となります。
最新式電子安定器へ交換した場合、消費電力が最大44%削減(40W2灯式)が可能です。110W2灯式の場合でも40%(FLR省エネ管使用時)の削減が可能です。(一概にHf管使用が最大省エネとはならない)
40W2灯式クラス消費電力の推移(家電メーカーT社HPより)
年数年 | 安定器 | ランプ種類 | 消費電力 | ランプ全光束 |
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20年前 | 銅鉄式 | FLR40W×2灯 | 102W | 3000×2=6000(lm) |
15年前 | 銅鉄式 | FLR40W×2灯 | 92W | 3000×2=6000(lm) |
現在 | 銅鉄式 | FLR40W×2灯 | 85W | 3000×2=6000(lm) |
銅鉄式 | FLR36W×2灯(3波長管) | 80W | 3450×2=6900(lm) | |
インバーター | FLR36W×2灯(3波長管) | 57〜63W | 3450×2=6900(lm) | |
Hfインバーター定格出力 | Hf32W×2灯 | 60〜65W | 3520×2=7040(lm) | |
Hfインバーター高出力 | Hf32W×2灯 | 90〜95W | 4950×2=9900(lm) |
細部にわたるコンサルティングの実施
■図面上での省エネ試算(図面上照度分布図)での対応ではなく、現場での実測照度試算から、ユーザー作業者重視の照明器具省エネ提案を行います。
例1:S研究所事例)
施工前照度:1250lx ⇒ 施工後照度:1490lx(119%アップ)
<既存40W3灯式をすべて2灯式へ変更しました。上写真>
施工前:
既存銅鉄式40W3灯式(四国電力)
消費電力140W×144台=20Kwh×14時間×290日×16.2円=1,315,440円
施工後:
電子安定器40W2灯式(定格消費電力57W)
消費電力57W×144台=8.2Kwh×14時間×290日×16.2円=539,330円
⇒⇒ 削減額 776,109円(削減59%)/償却年数:1.8年